とあるところに遠出した。
高速バス、路線バスを乗り継いで目的地を目指す。
高速バスを降りて、路線バスに乗り継ぐ。
とてもとても田舎の風景の中、小さなコミュニティバスのバス停だ。
逆方向に乗らないように、しっかりバス停の時刻表を確認。
時刻通りにバスが到着。
乗り込むとすぐに、乗ったバス停と同じバス停のアナウンスが流れた。
何故だろうと思ったが、バスは高速道路をまたぐ方向に走っているので、バス停も高速道路の反対側に同じ名前でもう一つあるのだなと思った。
確かに、高速道路の高架をくぐってすぐに同じようなバス停があった。
帰りは、このもうひとつのバス停で降りればいいのかと心した。
予定通りに目的地に赴き、帰路へ。
賢く、帰りの方向に近いバス停で降りよう。
バスのアナウンス。
降車ボタンを押して、バスを降りると、ここは乗った場所と同じ。
乗ったバスは、行きと同じルートで逆方向だから、帰り方向の高速バスの入り口に近い方のバス停で降りているはずだ。
でも違った。
あるはずのもう一つのバス停を探すが、ない。
あたしが聞いたものは、見たものは何だったのだろうか。
初めての場所だったので、それなりの緊張感もあったし、ぼーっとしていたつもりもない。
40歳も過ぎたし、目も見えづらくなったり、いろんな衰えも感じるが、年のせいにできるだろうか。
幻聴幻覚だったとすると、それはそれで健康問題だ。
それとも、ただのアナウンス間違いか。
健康問題を除外すると、本当に狐につままれた気分だった。
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